粘土の上を走ってるみたい?シトロエン C5エアクロスの試乗レポート【2021】

試乗

先日シトロエンにC5エアクロスの試乗に行って来ましたので、その感想をレポートいたします

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C5エアクロスの概要

中クラスSUVとして2019年に販売を開始したC5エアクロスは、エンジンにディーゼル2.0Lとガソリン1.6Lをラインナップするモデルです

しかし自分のおめあてはこちらでした

プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(以下、PHC)と呼ばれる第2のダンパーを内蔵することで、乗り心地が良くなってるのだとか

先日道路を走っていたら、このC5エアクロスが横を通り抜けて行きました

その時、C5エアクロスの足回りが非常によくストロークして動いてるのが印象的だったので、

「あれだけ足回りが良く動いたら、どれくらい乗り心地がいいんだろう?」

と気になって試乗したというわけです

以前試乗して好印象だったプジョーの3008とはボディを共用してるとあって、どのくらいの違いがあるのかも気になるところです

今回試乗したグレード

C5 AIRCROSS SUV SHINE BlueHDi

ディーゼル2.0L

走行距離:約850km

感想

内装

液晶ディスプレイは他のメーカーに比べれば主張はかなり控えめな印象

しかし奇をてらってないところが、かえって好印象に感じました

この辺の質素さはVWとも通じるものがあります

ステアリングはチルト・テレスコピック機能付きですが、テレスコピックによる引き出し量はベルランゴほどではありませんでした

姉妹車のプジョー3008の運転席はかなりのコックピット感がありますが、シトロエンはかなり普通な感じです

個人的にはプジョーのコックピットタイプが好きかなぁ

センターコンソールをは左右に開く方式

開けてみると深さは十分ですが、使い勝手は???

シート

シックスパックの腹筋のようなデザインのシートは、ルノーのように体全体を包み込むような感じではありませんでした

それなりにハリの強さがありますが、その一つ一つが全体とした体を包んでくれてる感じです

車中泊も問題なし

後部座席を倒して助手席の背もたれをを前に軽く倒せば、縦に約190CMの空間ができます

これなら車中泊も楽々できると感じました

外装

個人的にはありだと思いました

特にリアのテールランプはかなり好みです

(テールランプも含めてC5エアクロスはリアが結構かっこいいです)

エンジン

2.0Lディーゼルなので非常にトルクフル

プジョーのディーゼルとは違って、あまりギクシャク感は感じませんでした

しかも非常に静かで、言わなければディーゼルだとは気がつかないかもしれません

また遮音をしっかりしてるからか、エンジンからのノイズやロードノイズは非常に静かでした

C5エアクロスには1.6Lガソリンエンジンのモデルもありますが、営業の方いわく、売れてるのはほとんどディーゼルなのだとか

今のところ日本では、2.0Lディーゼルと1.6Lガソリンエンジンのモデルしかありませんが、実はシトロエンC5エアクロスは他に1.2Lの3気筒ガソリンエンジンと、1.5Lディーゼルエンジンのモデルがあります。(日本未発売)
個人的にはこの1.5Lディーゼルエンジンのモデルが欲しいので、早く日本にも導入して欲しいものです。

【シトロエンC5エアクロスのエンジン一覧】
・2.0Lディーゼル
・1.5Lディーゼル ←日本未販売
・1.6Lガソリン
・1.2Lガソリン ←日本未販売

操作系

ドライブセレクターが非常に独特ですが、シンプルで使いやすかったです

あと、ステアリングが非常に軽かったです

アクセルペダルも軽かったので、シトロエンの操作系はそいういう傾向なのかもしれません

ブレーキペダルはフランス車らしく、軽く踏むだけでギュンと効くタイプです

乗り心地

乗り心地は全体的にソフトで優しいです

特に時速80km以上出すと、足回りがなんとも言えない乗り心地になります

まるで道路の上2cmの表面部分が粘土ねんど)になったかのようです

「絨毯の上を走ってるかのよう」

と、この車の乗り心地は良く形容されますが、自分はもう少し粘っこさのようなものを感じました

シトロエンはフランス車ですが、ルノーのような猫足とはまた違います

それもどうやら低速よりも高速方向に振ってるようで、それなりに速度を出すとその違いがよくわかります

この辺りは確実にPHCの効果だと思います

この後、ベルランゴにも試乗させてもらったのですが、その感じはベルランゴにはありませんでした

タイトコーナーを少々スピードを出して曲がると、確かに車はロールするんですが、これまた粘りっけのある曲がり方で全然嫌じゃありません

55扁平タイヤの効果もあると思いますが、この辺はやっぱりフランス車らしいというか、優しい乗り味でした

車高が高いからと言って、上家の重さはあまり感じませんでした

段差を拾ってもユッサユッサという揺れはありません

ただしこのPHC、低速ではあまり効果が実感できず、中高速域(80km以上)でその真価を発揮するので、低速しか走らないような人にはあまり恩恵はなさそうに思いました

つまりこのC5エアクロスは、SUVでありながらも中高速をよく走る人用の車だと言えそうです

総合評価

・絶対買え
候補に入れろ ←これ
・検討の余地あり
・買うな

今までは「SUV買うなら3008かな」、

と思ってましたが乗り心地の面では間違いなくC5エアクロスの方がいいと感じました

特にあの高速領域で発揮する粘っこい足回りは、高速巡航する人にとってはうってつけだと思います

というか、正直にいうと私はC5エアクロスがすっかり気に入ってしまいました

自分の次の車をC5エアクロスにしようかと、かなりぐらついております(もちろん中古だけど)

(ただ、本当のところを言えば2.0Lディーゼルほどのパワーは要らないので、1.5Lディーゼルエンジンのモデルが日本で販売されるのを心待ちにしてたりします)

それにしても、やっぱり車って実際に乗ってみないとわからないね

(このあとベルランゴにも試乗しました↓)

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