予算10万円で行く9月の北海道ツーリング11泊12日の旅(後編)
北海道ツーリング11泊12日の旅、後編になります
「まだ前編を見てないよ」って方は、こちらからどうぞ↓
事前準備
行きたい場所をマイマップに保存してルートを作成
まずは北海道の観光地や行きたい場所をリストアップしてひたすらGoogleマップ上に登録していきました
次にGoogleマップにマイマップという自分だけのルートを作成する機能があるので、効率を考えて大体1日250km以内で行ける日別のルートを作成しました
例えば上の画像は2日目のルートを表示したものです
この機能を使うとAndroidのGoogleマップでマイマップのルートを読み込むことができます
必要な装備を準備
今回北海道ツーリングに行くにあたり、必要な装備を購入しました
具体的には以下
モバイルバッテリー
スマホの充電は基本的にバイクからの給電で行えますが、ナビや写真撮影、調べ物など全てをスマホに依存しています
そのため、万が一バイクの給電システムに不具合が発生すると、旅が急激に厳しくなります
そのため、万が一のためにモバイルバッテリーを購入しました
スマホだけじゃなく、ヘッドライトの電池やGoproも充電できるので一石二鳥です
ピンロックシート
北海道の9月は降水量がそれなりに多い季節です
そのためシールドが曇らないようにOGK RYUKI用のピンロックシートを購入しました
XZ-10用バッテリー
スマホは基本的にバイクのナビとして使います
そのため写真撮影には昔購入したXZ-10を利用したいのですが、10年以上前に購入していたためバッテリーを交換しました
Goproチェストハーネス
どうせなら北海道の雄大な景色の走行映像をGoproで撮りたかったため購入
ヘルメットロック
ヘルメットの盗難防止に一応買っておきました
食料を調達
フェリーのレストランで毎食食べるとたいへん財布が寒くなってしまうので、食料はあらかじめスーパーで買って持参しました
フェリーではお湯も使えますし、電子レンジもありますのでカップ麺なども持ち込めます
基本的な積載方法
私の場合、以下のようにしてバイクに積載してました
トップケース
私のはGIVIではありませんが、52Lのトップケースで歯ブラシやタオル、着替えなど、比較的取り出す頻度の高いものを入れてました
サイドバッグ
タナックスのMFK-187
あまり取り出さないキャンプ用品などを積載
防水バッグ
タナックスのタフザック60(終売)
テント、シュラフ、エアマット、枕専用です
タンクバッグ
カッパ、カメラ、水筒など、素早く取り出したいものを入れてました
キャンプ装備
テント:コールマン コンパクトツーリングテントST
もう15年以上前に買ったコールマンのコンパクトツーリングテントSTです
残念ながらこの旅でシームテープがバリバリに剥がれてしまったので、新型のツーリングドームSTに買い換える予定です
バイクツーリング向けの手頃なサイズ感と重量、全室の広さ、価格を考えるとこれがベストなテントだと思います
グランドシート:ユタカメイクシート #3000
テント専用のグランドシートを買うと高いので、いわゆるブルーシートで代用
マット:デイトナ インフレータブルマット
このデイトナのインフレータブルマットはもう売ってないみたいなんですが、結構良いマットだと感じました
というのも、今回の北海道ツーリングでは全泊このマットで寝ていたわけですが、体が痛くなったり、疲れが溜まったりということがなかったからです
当初は疲れが溜まってきたらビジネスホテル等に泊まることも検討していましたが、このマットのおかげか結局その必要はありませんでした
値段の割に寝心地が悪くなく、コスパはかなり良い気がします
(パンパンの状態からちょっと空気を抜くのがポイントです)
シュラフ:モンベル スーパーストレッチバロウバッグ #4
このモンベルのスーパーストレッチバロウバッグ#4は大体気温12℃〜20℃くらいをカバーするシュラフです
今回北海道に上陸した直後は、最低気温15℃くらいだったのでちょうど良かったんですよ
ところが中旬を過ぎると最低気温は5℃まで下がり、このシュラフだけでは寒くて耐えられなくなりました
ダウンジャケットやホッカイロでなんとか乗り切った感じです
このシュラフはもう販売されてませんし、もし次北海道行くとしたらナンガのオーロラライト450DXか、
モンベルのシームレス ダウンハガー800 #2あたりにすると思います
持っていってよかった装備TOP10
1位:モンベルダウンジャケット
持っていってよかったものダントツの第1位は、モンベルのダウンジャケットです
もうこれがなかったら今回の旅は大変厳しかったですし、本当に持っていってよかったと心底思いました
9月とはいえ北海道は中旬になるととても寒くなります
初旬でも15時を過ぎるとかなり風が冷たくなってきます
中旬を過ぎるとキャンプ場の最低気温は5℃くらいになり、3シーズン用のシュラフでは寒くて寝てられませんでした
そんな時にこれを着るとなんとか乗り切ることができます
北海道ツーリングの後半では寝る時もバイクで走ってる時も常に着てました
ダウンジャケットといってもアウターに着るやつじゃなくて、インナーに着られる薄いやつの方が良いです
たたむとコンパクトになるので、暑い時は畳んでトップケースなどに放り込んでおけるからです
2位:ウェットティッシュ
9月の肌寒い季節とはいえ、北海道ではたくさんの虫が道路を横断します
そんな虫が毎日毎日、ヘルメットに大量にHITします
なので最低1日1枚はウェットティッシュを使ってました
欲を言えば、午前中と午後にそれぞれ1回ずつ拭き取るとベストと思います
北海道の大地は想像以上にとても美しくて、それを汚いシールド越しで見るのとクリアな映像で見るのとでは感動が違うからです
3位:クッカー
北海道に行く前は、
「朝/夜はコンビニ飯にするからクッカーはいらないかも!」
と思ってましたが、コンビニ飯は3日間が限界でした。。(味に飽きる)
実際にはシチューとかビーフシチューを自炊していたので、クッカーは持っていってよかった装備です
4位:レザーマン
5日目を過ぎたあたりから、右ミラーの取り付けボルトが台座から緩んでしまいました
そのため、右ミラーが風圧で全く明後日の方向を向いてしまい、機能しません
応急処置として持っていたレザーマンで固定し直すことができました
北海道では観光ポイントによるたびに右ミラーにヘルメットをかけていたので、そのせいで少しずつボルトが緩んでしまったんでしょうね
もしレザーマンがなかったら、北海道ツーリング中ずっと左ミラーだけで後方を確認しなきゃいけない状態でした
5位:ホッカイロ
流石にスリーシーズンシュラフでは最低気温が5℃ではぶるぶる震えるくらい寒くなってしまったので使用しました
熱源を持ってると思うだけで安心できます
6位:キッチンペーパー
キッチンペーパーは食器だけでなく、ヘルメットのシールドやバイクのミラーなど色々拭くのに役立ちます
ただし1パックそのままだとかさばるので、必要枚数を輪ゴムで束ねて持っていきました
7位:デジカメ
カメラなんてスマホで十分なわけですが、
スマホはナビという大切な役割があり、バイクに固定しています
停車するたびにスマホをバイクから取り外すのが面倒なので、コンデジを持っていきました
8位:水筒
保温、保冷の両方に対応してるタイプが良いです
寒くなったら温かい飲み物を保温しておいたりできるからです
よくセコマで温かい飲み物を買ってはこの水筒に移してました
私はいつもタンクバックに入れて、信号待ちなどで飲めるようにしています
9位:MSR ドラゴンフライ
最初はお湯を沸かす程度だと思ってました
が、コンビニ飯に早々に飽きて自炊することになったので、結果的には毎日フル稼働してました
ドラゴンフライの良い点はレギュラーガソリンが使える点ですね
万が一バイクがガス欠になってしまったらこの燃料をタンクに入れることができます
なので調理用と携行タンクの両方を兼ねることができるわけです
10位:枕
長期間にわたってキャンプするので、疲れを取るために枕は重要でした
いらなかったもの
蚊取り線香/虫除けスプレー
8月の北海道はキャンプ場などに虫がたくさんいるらしいのですが、9月の北海道ではアブやブヨなどの虫はほとんどいませんでした
なので今回は一回も使いませんでした
水着
北海道には無料で入れる混浴温泉がたくさんあります
他の人が水着で入ってたら自分も着用が必要だと思って持っていきましたが、実際に水着で入浴してるのは女性だけで男は全員フル◯ンでした
チェーンスプレー
私のバイクのチェーンはシールチェーンですが、雨の日などの走行後は注油しないといけないようです
一応1、2回ほど注油しましたが、しなくても特に問題はなかったです
出発前に1回自宅で注油しておけば良さそうに思いました
洗濯干し用ロープ
洗濯物を干すためにロープを買っていたのですが、洗濯物を干してるような時間はそもそもありませんでした
タオルやシュラフを干すときは、バイクにただ掛けるだけで十分でした
北海道ツーリングの注意点
9月の服装
ジャケットはメッシュなのか、スリーシーズンなのか
一番迷ったのはこれでした
実際に行ってみて分かりましたが、
9月の北海道でメッシュジャケットはありえないです
メッシュジャケットなんかで行ったら早々に詰みますよ
確かに9月初旬の日中は結構暖かくなるのですが、それもほんの数時間のことで、日が沈んだり、曇りの日は真冬並みに寒くなります
だって私は北海道から帰るくらいの頃には、関東の真冬装備でしたから(それでも寒かった)
北海道は暑くて、寒いです
なので温度調整ができるようにスリーシーズンジャケットがベストだと感じました
私はコミネのJK-599で行ったのですが、これでよかったと心底思いました
日中の暑い時間帯はメッシュにできますし、寒くなったら少しずつ閉めていけば良いわけです
一般道のスピードは80km/h〜90km/h
場所にもよるのですが、北海道では一般道で大体時速80km〜90kmのスピードで流れてる感じでした
メーター読み80km/h程度で走ってると、あっという間に後ろに車が迫ってきます
地元の人だけじゃなく、レンタカーの観光客もスピードを出してるので、100km/h近くで走っていても追い抜かれることがあります。。
なので、小排気量(125cc以下)のバイクだと常時追い抜かれることになり、少々ストレスフルな走行になります
すり抜けは御法度
本州から来る人は習慣的にすり抜けしてるのでついやってしまいがちですが、北海道ではすり抜けは基本的にやらない方が良いです
理由としては、そもそも北海道は一般道であってもスピードが早いので、すり抜けしなくてもすごいスピードで走行できます
また、北海道の人はすり抜けされることに慣れていないのか、何を思ったのか抜き返して来たりします
あるいはすごいスピードで煽って来たりします
北海道は走行中の遅い車両はガンガン抜いていく文化のようですが、信号待ちなどの停車待ちでは抜くのは御法度と考えてる人が多そうな印象でした
とっても可愛らしい小さい軽自動車に乗ってようなおばさんですら、普通に90km/hくらいで走行しますから。。
(何度も言いますけど、一般道の話です)
遅い車両はガンガン抜かれる
私のGSR250Sは時速100kmくらいで巡航することが十分に可能なバイクです
なので北海道でも流れに乗って走ることはそんなに難しくはありませんでした
ただ、最近流行りのハンターカブや小排気量のスクーター系、アメリカンなどはガンガン後続車に抜かれることになります
私は北海道ツーリング中にタンクローリーに追い抜かされたことが一度ありました
(私もそれなりのスピードで走ってます)
バイクをタンクローリーが追い抜くなんて、本州では考えられないので、ちょっと北海道は特殊な走行環境な気がしました
なので北海道で流れに乗って走るには、バイクでは最低250cc以上が必要そうな印象でした
ガソリンはタンク容量が半分になったら入れる
実際に私は北海道で150km走ってもガソリンスタンドがないことを経験しました
ガソリンスタンドは基本的には都市部か町にしかなく、山や草原地帯にはほとんどありません
なのであくまでルート次第ではありますが、町などを通らないルートだと相当長い間ガソリンスタンドがないことは十分に考えられます
ですから、最低150km程度走行できるガソリン残量を切ったら、すぐに給油するようにすると良いと思います
ちなみに私のGSR250Sは北海道では大体33km/Lくらいの燃費だったので、タンク容量(13L)の半分で大体200km走れます
なので200km走ったら給油するという感じにしてました
最後に
北海道の9月の気温
北海道の景色は見ていて本当に綺麗で、バイクで走って楽しい道が多かったです
ただ、寒い寒いと言われてそれなりに備えていったわけですが、想像以上に寒かったという感想です
なんせ出発する日の9月の東京の気温は34℃ですから、本当に真冬装備が必要なのか半信半疑なわけですよ
実際私は脱着式パンツのインナーを持っていきませんでしたが、これにはだいぶ後悔しました
実際の9月中旬の北海道は東京の真冬装備でちょうど良いくらいでした
それだけなら冬寄りに装備を寄せておけば良いのですが、
初旬の日中はメッシュにしないと暑いくらいの気温になるから厄介なわけです
つまり、
- そこそこの暑さ
- 東京の真冬並み
の両方に対応できる装備が必要なわけです
1日の中でも、
朝8時ごろに出発する頃は真冬装備じゃないと寒い
けど、12時くらいになるとメッシュにしないと暑い
15時を過ぎると真冬装備に戻さないと寒い
みたいな気温変化があるわけです
なのにメッシュジャケットの1点がけみたいな博打で行くと痛い目を見ますよ
アメリカンとGS系のライダーはヤエーしない?
行きと帰りのフェリーで他の皆さんのバイクを眺めてたところ、
アドベンチャー系3割、アメリカン2割、オフロードバイク2割、スクーター1割、カブ1割、フルカウル1割っていう感じでした
やっぱりアドベンチャー系は多くて、その中に必ずBMWのGS系が含まれてました
特に北海道で見るとアドベンチャーバイクって妙にカッコよく見えるんですよね〜
で、北海道ではすれ違う時にヤエーをするライダーが多いんですが、これも車種ごとに傾向がある気がしました
アメリカンとBMWのGS系に乗ってる人はヤエーしてくる人がかなり少ない印象でした
別に私も自分からはしないので、別にどうでも良いのですが、車種ごとに傾向があってなんか面白いなぁと思いました
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