絶対に乗ってはいけない危険な車ワースト3

自動車事故

最近の車は昔の車に比べて、安全性能が飛躍的に高まっています

大手のメーカーは安全性能によって車の売れ行きに影響があるため、各種の衝突テストで高得点を取る事に各社しのぎを削っているからです

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車の安全性能は大きく分けて2つ

車の安全性能とは大きく分けて2つあります

「アクティブセーフティ(予防安全)」と「パッシブセーフティ(衝突安全)」です

アクティブセーフティとは、事故を未然に回避する機能のことで、ABSや横滑り防止装置、衝突被害軽減ブレーキなどがそれに当たります

パッシブセーフティとは、実際に事故などが起きた時に人に対しての影響を最小限に抑える機能のことで、エアバッグやクラッシャブルボディ、シートベルトなどそれに当たります

ESCの登場で事故が激減

ESCとは横滑り防止装置のことです

路面が濡れていたり凍っている状況などで、車がコントロールを失ってもこのESCによって安定させることができます

ESCはメルセデスベンツが1995年、Sクラスに搭載したのが初です

それ以降、他メーカーでも採用が進み、現在ではドイツでは8割を超える装着率となっています

このESCによって、単独事故が約30%(ヨーロッパ)、日本でも約44%減少すると言うデータがあります

また、正面衝突においても27%が回避できるとなっています

この安全性能の効果の高さから、日本でも2010年に乗用車が、2014年に軽自動車で装着することが義務化されました

ちなみに、ESCとは横滑り防止装置の一般名称のことで、メーカーによって呼び名が異なります

代表的な例では以下の通りです

ASC・・・三菱自動車
CST・・・フェラーリ
DSC・・・マツダ、ジャガー、BMW、ロールスロイス、ランドローバー、フォード
ESP・・・VW(フォルクスワーゲン)、アウディ、スズキ、シトロエン、プジョー、ベントレーなど
PSM・・・ポルシェ
VDC・・・日産、スバル、アルファロメオ
VSA・・・ホンダ
VSC・・・トヨタ、ダイハツ、レクサス

ユーロ NCAP

そんな安全性能をテストして点数化する組織の一つがユーロNCAPです

ユーロNCAPは、その日本版JNCAPやアメリカのIIHSに比べて厳しい基準となっていることが特徴です

ワースト3

それでは、2018年で最も危険な車ワースト3を発表します

1位 フィアット パンダ (Fiat panda)

最も危険な車、第1位はフィアット パンダです
なんと星0個

アクティブセーフティ機能がほとんどついておらず、乗員(大人、子供)に対してもダメージが大失点の要因となっていることがわかります

大人の乗員の場合、前面オフセット衝突(Frontal Offset Deformable Barrier)では運転手の胴体部分がWeak(弱い)の判定となっています

また、前面全面衝突試験においても、後部乗員の胴体や運転手の頭部にダメージが大きいことがわかります

それ以外でも、後部からの衝突時におけるむち打ちのテストでもダメージが大きいことがわかります

ちなみに、ダメージレベルの色分けは上記の通りで、ダメージが少ない順から、
・Good(良好)、
・Adequate(まずまず),
・Marginal(ギリギリ),
・Weak(弱い),
・Poor(貧弱)
となっています

2位 ジープ ラングラー (Jeep Wrangler)

第2位はアメリカのジープ ラングラーです。(星 1/5)

アクティブセーフティ機能や子供乗員に対する安全性能がフィアットパンダよりも得点が高くなっています

しかし、大人乗員に対する安全性能が低く、その点において大きく失点する要因となっています

大人乗員に対する衝突ダメージは上記のようになっていて、主に前面衝突(オフセット、全面共に)時のダメージが大きいのがわかります

3位 スズキ ジムニー

第3位は我らが国産のスズキ ジムニーです。(星 3/5)

3位とは言え、1位のフィアットパンダや2位のジープラングラーと比べれば大きく差があると言えます

1位と2位はダントツで、そこに大きく差をつけてジムニーがランクインしたイメージでしょうか

星も3つ獲得しています

しかしジムニーシエラとは言え、ボディは軽自動車規格となっているので乗用車との比較は辛いものがありますね

大人乗員に対する衝突ダメージでは、2位のジープラングラーと同様に全面衝突時におけるダメージが目立ちます

まとめ

2位のジープラングラーと3位のスズキジムニーは本格オフローダーなので、衝突安全性能でテストするとオンロードの車と比較すれば厳しいものになるのは仕方ないでしょう

その点において、1位になってしまったフィアットパンダはオンロード車であるのに点数が低いことから危険な車と言えます

今回は2018年のユーロNCAPから紹介しましたが、2017年の結果を見ても全般的にフィアットは点数が低い傾向にあります

衝突安全性能を重視する人はフィアットは選ばないようが良さそうです

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