それでも10年使ったモンベル サンダーパスを買い換えられない訳

ウエア

この10年間で最も着てるアウターは何かと言われたら、間違いなくモンベル サンダーパスと言えます

そろそろ新しいのを買うおうかな、

とも思いましたが、買い替えられないわけがあるんです

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酷使されてるサンダーパスくん(10歳)

このサンダーパスは2012年に購入してるので、もうすぐ満10歳になります

基本的に山などはいかないので主にタウンユースにはなりますが、遊びはもちろん自転車移動時や通勤にも使用してきました

それも夏以外、外に行くときはほぼ毎日着てるので年間250日くらいは着てると思います…

なので計算上ではトータルで2,500回くらい着てることになります

「レインウェアは雨の日に着るものでは?」

と思ってる人がいるかもしれませんが、モンベル自身もオールウェザーという言い方をしてるようにほぼ全ての天候で着られます

防水透湿性素材って、ジャケットの外の湿度が低い方が性能を発揮するのでむしろ晴れてる日に着るものだとすら思ってます

もちろん他にも冬用のアウターなどは持ってるんですが、どうしてもこのサンダーパスを着てしまいます

それはこのサンダーパスが着やすいからなんですよね

軽い(300gちょい)し、風は通さないので自転車に乗るときはもちろん、冬の電車移動でも暑くなりません

透湿性素材を使ってるので汗も放出してくれて不快な蒸れも少ないです

もちろん、透湿性という意味ではゴアテックスの方が優れてるのはわかってますが、このサンダーパスは非常に買いやすい価格で、精神的にも使いやすいんです

しかも私が買った当時、このサンダーパスはなんと7,800円でした

10年間ほぼ毎日着られて、雨風しのげて7,800円は安すぎますね(今は値上げしてますが)

しかし内側にダメージが

そんな愛用してるサンダーパスですが、いくらモンベルの製品は耐久性があるとは言え、さすがにこれだけハードユースすると内側にダメージが見られるようになりました

肩から袖の付け根の部分、内側の繊維が大きく剥がれています

ちょうど袖を引っ張ると力がかかる箇所なので、長年の蓄積でシームテープのところから破れてしまったのでしょう

幸いなことに外側はなんともないので雨の日でも濡れることはないのですが、いつここから崩壊が始まらないかと心配してます

それでも新しいモンベルには買い替えられない訳

「そろそろ買い替えかな」

そんなことを思い始めた先日、ついにゴアテックスに昇格すべくお金を握りしめてモンベルの店舗に行きました

モンベルの改悪

お目当てはゴアテックスを使いながらも、そこそこのお値段に抑えているレインダンサーでした

この10年でモンベルのレインウェアはどんな進化をしてるんだろう

そんな期待を持ちながら製品を触ってみたんですが、驚愕の事実(改悪)が判明したのでした

改悪その1:メインジッパーが止水タイプになった

昔のサンダーパス

私のサンダーパスは脱ぎ着するときのメインジッパーがフラップに隠れる構造になっています

そのため、メインジッパーは防水ではない普通のタイプになってます

このおかげでフラップによって防水性能を持ちながらもジッパーは上下しやすく工夫されてました

さらにフラップはマジックテープで止まるので、ジッパーを閉めた後に軽く上から撫でれば全てのフラップが固定できました

今のサンダーパス

ところが、今のモンベルのレインウェアはフラップを廃止して止水タイプのジッパーを採用しています

知ってる人はわかると思いますが、止水タイプのジッパーって非常に抵抗が強くて開け閉めしづらいんです

月に1回山登りの時だけ着るような人はいいかもしれませんが、私のようにほぼ毎日着るような場合、この開け閉めのやりずらさは非常にネックです

想像ですが、止水タイプの方がカラーバリエーションがあるのでファッション性が高くできるから採用してるのかなと思いますが、モンベルって見た目より機能性を重視してると思ってたので非常に残念な改悪ポイントでした

改悪その2:フードが収納式じゃなくなった

私的に最も痛い改悪だったのが、フードが収納できないタイプになったことでした

それまでモンベルのレインウェアはフードが収納式だったのですが、2015年以降は基本的にフードが出しっぱなしになったようです

収納式はフードはエリに折りたたまれていた
昔のサンサーパス
昔のサンサーパスのカタログ
昔のレインダンサー

収納式の何が良いかというと、エリ部分にフードが収納されてるのでエリに厚みと高さが出ることなんです

ストームクルーザー デタッチャブル フード(現行モデル)

現行モデルのストームクルーザーではデタッチャブルフードタイプもありますが、フードが収納されてないのでエリがフニャフニャでコシも厚みもありません

これでは風が首に吹き込んでくるのは明らかです

一応メーカーとしては、現行モデルにはロールアップフードと言って、フードが折りたためることをアピールしてます

が、よく考えてみてほしいんです

レインウェアって外側が水をはじく撥水素材でできてますよね?

ロールアップフードはその水をはじく外側を首側に当てるようになります

。。。首の汗を弾いてどうするの?

蒸れてしょうがないやん

モンベルのコンセプトは機能美(Function is Beauty)じゃなかったのか?

昔のサンダーパスのエリ(内側)

ちなみに私のサンダーパスのエリの内側は、汗を吸い取る素材でできてました

首の汗を吸い取る昔のサンダーパスと、汗をはじく現行のレインウェア。。。

これらの改悪ポイントを見ると、どうも買い換える気は起きませんでした

息巻いて握りしめていたお札は、そっとお財布に戻したのでした

仕方がないので、このサンダーパスをもうしばらく着ることにしたのでした

価格が高くなるのは仕方がないと思うのですが、モンベルはとにかく価格と機能性を重視してるメーカーだと思ってたので、ファッション性を重視する方向に行ってしまい、そのために機能性を落としてるとしたら非常に残念なことです

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