バッテリースターターと充電器の違いとは?用途の違う両者を解説
車のバッテリーは人間と同じで、20℃近辺が最もバッテリーにとって適した、優しい温度です
反面、気温の高い夏や、逆に低い冬はバッテリーにとって過酷な季節です
特に気温の低い冬は最もバッテリー上がりを起こしやすい季節となっています
そんな季節になると購入を検討するのがバッテリースターターやバッテリー充電器ですが、この両者は全く別の用途に使う道具です
その両者の違いを解説します
JAFの救援データから見る冬のバッテリー上がり
上のグラフは2018年度(2018年4月〜2019年3月)の月別のバッテリー上がり救援件数となっています(四輪/JAF)
6月が最も少ない48,012件で、12月が最も多い72,379件となっています
こうやってみると一目瞭然で、バッテリー上がりは11月から3月にかけての冬季に多いことがわかります
バッテリースターターと充電器の違い
この両者の違いを簡単に言ってしまうと、
「バッテリーが上がってしまった時に使うのがバッテリースターター」、
「普段からバッテリーを上げないように使うのが充電器」、
と言えます
充電器を上がってしまったバッテリーに使って復活することもありますが、基本的にバッテリーは一度上がってしまうと性能がかなり落ちてしまいます
上がってしまったバッテリーを充電しても、ほとんどの場合で元の性能には戻りません
ですから根本的にこの2つは用途が違うわけです
バッテリースターターとは
バッテリースターターは、主に上がってしまった車のバッテリーに接続してエンジンを始動する道具です
上がってしまったバッテリーは電圧不足でセルモーターを回す力がありません
そこで外部から電圧を加えてやることで、一時的にセルモーターを回す力を与える道具なんです
バッテリースターターはその特性上、外に持ち歩く必要があるので内部にバッテリーを内蔵しています
昔は車と同じ鉛バッテリーを内蔵するのが主流でしたが、現在ではリチウムイオン電池の小型なタイプが増えています
リチウムイオン電池は小型・軽量で大電力を取り出せるのがメリットです
バッテリースターターは緊急時にエンジンを始動させることはできても、車のバッテリーを充電することはできません
充電器とは
バッテリー充電器は、弱ったバッテリーを充電するための道具です
一般的には小さい電流でじわじわと充電するため、緊急時のバッテリースターター的な使い方はできません
つまり、
「バッテリーが上がってしまった時に充電して数時間後にエンジンを始動させる」ことはできても、
バッテリースターターのように「接続してすぐにエンジン始動」とはいかないのが充電器です
ディスカッション
コメント一覧
スターターでエンジン始動できれば、その後はチャージャーと同じように充電されるのではと思ってますが・・・
コメントありがとうございます^^
スターターはバッテリーを内蔵していますが、車のバッテリーを充電機のように一定時間ずっと充電し続けるほどの電力はありません
なぜならほとんどの場合、スターターのバッテリー容量よりも自動車のバッテリー容量の方が大きいからです。
イメージ的には、
「短期間でバッテリー始動のための大電流を流すのがスターター、少ない電流量で長時間充電し続けるのが充電機」
と解釈してもらうとわかりやすいかもしれません
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