車中泊するときの寝袋はどれがいいのか?選ぶ際の注意点とは?
車内で寝るときにどの寝袋(シュラフ)を選んだらいいのか悩みますよね
もともとキャンプで寝袋を使っていた人なら、その寝袋をそのまま車内で使えるかもしれませんが、そうでない人は初めて寝袋を買う瞬間かもしれません
そんな人のために、車中泊で使う寝袋はどんなタイプがいいのかをご説明します
最強が布団
「どの寝袋がいいのかを解説する」
とか言っておきながら、話の腰をおるようで申し訳ないのですが、とりあえず寝袋を解説する前に一つだけ言っておきたいことがあります
それは、この世の中で最も寝心地の良い寝具は家で使ってる布団だということです
布団が最強。ざ・おふとん
どんな寝袋もおふとんの気持ちいい寝心地には到底かないません
布団が最終面のボスだとしたら、寝袋はザコキャラ
考えてみてください、もしも寝袋が布団より寝心地が良かったら、普段家で寝るときも寝袋で寝るでしょう。しかしそんな人はほとんどいません
これは覚えておくといいと思います
車内での寝心地重視派の人は、どれだけ布団に近い寝袋を選ぶのかが焦点になります
寝心地だけで言えば、車内に布団を持ち込むのがベストです
家で余ってる布団を車に積んだら終了。準備完了です
しかしそんな布団にも最大の欠点があります
それは場所を取ることです
コンパクトに収納することができないため、小さな車では普段から積んで置くには問題がありますし、外から車内を見たら生活感がハンパないです
寝袋の種類
それでは気を取り直して、寝袋の種類を簡単に解説します
大きく分けて寝袋はマミー型と封筒型があります
1.マミー型
まるでミイラが閉じ込められてそうな形状で、人間の体型に沿って作られているのがマミー型です
マミー型は余計な空気のデッドスペースがないので熱が逃げにくい上に、コンパクトに収納できるのが利点です
しかしその分、寝心地は最悪であまり身動きが取れません。人によっては軽く拘束されてる感じを受ける場合もあります。就寝中の体の自由度は皆無です
比較的軽くてコンパクトになるので持ち運びが楽な上に熱が逃げにくいマミー型はどちらかと言えば登山する人向けのシュラフです
車内に置いておける車中泊派の人は、持ち運びをあまり考えなくて良いため、冬に使うことを考えなければ次に紹介する封筒型の方が寝心地はいいです
寝心地の良さ
←良い 悪い→
おふとん>>>>>マミー型
2.封筒型
マミー型と比べればあまりコンパクトにはなりませんが、寝心地は間違いなくこちらの封筒型の方がいいです。冬以外で気持ちよく車中泊したいのであれば、間違いなく封筒型をおすすめします
マミー型に比べると大きくできているので、寝袋の中で体を動かせる自由度は高いです。ただし封筒型は真冬には対応できない場合が多いので基本的に3シーズン(春、夏、秋)用だと考えてください
ちなみに、マミー型ではほとんど存在しないのですが素材でコットン(綿)を使ったタイプがあるのもこの封筒型の特徴です。最近では少なくなってしまいましたが、化繊素材よりも綿の方が圧倒的に肌触りが良く気持ちいいです
寝心地の良さ
←良い 悪い→
おふとん>>封筒型(綿)>>封筒型(化繊)>マミー型
車中泊専用ならモンベルよりコールマン
車中泊用にモンベルの寝袋を検討してる人もいるかと思いますが、もしも車中泊だけに使うのでしたらモンベルの寝袋は少々オーバースペックかもしれません
なぜならモンベルは山用のメーカーだからです。山用のギアは軽くて小さいことが求められますので、そのために高い素材を使用します
しかし車中泊であるならそこまで極限に小さくて軽い必要はありません
であるならモンベルよりも大きくてかさばりますが、コールマンの方がコスパが高いです
同じ快適温度の寝袋をそれぞれのメーカーで比較した時、コールマンの寝袋の方が大型にはなりますが、値段はコールマンの方が安いです。多分半値以下かもしれません
なので初めて車中泊用に寝袋を買おうと思ってる人にはコールマンはかなりオススメのメーカーです
メーカーの快適温度は参考程度に
寝袋を出してる各メーカーは、その性能表を公開している場合があります。だいたいそれらの特性表では「快適温度」「限界温度」が記載されます
例えば上記の画像はモンベルの特性表ですが、私の持ってるスーパーストレッチバロウバッグ#4と呼ばれる寝袋は3℃以上が快適温度となっています
しかしこの温度は、外で活動する時に着るすべての洋服(インナー、ジャンパー)を着た上で寝袋に入った時に耐えられる温度です
体感温度というのは人それぞれ差があるので一概には言えませんが、個人的にこのバロウバッグ#4を使ってる感想では3℃という温度ではガタガタと震えてとても寝られる温度ではありません
(ちなみに私は暑がりでも寒がりでもなく普通の体質です)
「寝られはしないけど、耐えられる限界の温度」と捉えた方がいいかもしれません
個人的にこのバロウバッグ#4での快適温度は10〜12℃くらいだと感じています
となると、モンベルの寝袋であればこの特性表プラス10℃と考えれば良さそうですが、#0の寝袋を気温0℃の車内で使っても寒いという話を聞いたことがあるのでそこまであてにはできません
つまり何が言いたいのかというと、メーカーのいう快適温度は参考程度に見ておく必要があるということです。もしも真冬で使用するのならば、かなり余裕を持って見ておいた方がいいでしょう
寝袋が必要になるのは気温20℃あたりから
これも個人差があるとは思いますが、個人的にはだいたい車の外の気温が20℃くらいまでなら寝袋がなくても寝てられます
ていうかほとんどの人は気温が20℃以上あると、とてもじゃないけど暑くて寝袋なんてかけて寝てられないと思います
それを踏まえると、気温と必要な寝袋はだいたい以下になります
1.気温20℃以上
寝袋は必要なし
寒がりな人は20℃近辺では薄いタオルケットやブランケットがあるといいでしょう
2.気温10℃〜20℃
3シーズン用の寝袋がバッチリハマる温度です
薄い寝袋だと10℃付近では寒さを感じることもあるかもしれませんが、ダウンジャンパーを着込んだりインナーに1枚追加することで対処できます
3.気温0℃〜10℃
これくらいの温度になると3シーズンの寝袋では力不足を感じ始めます
寒がりな人は厳寒期用の寝袋でもいいかもしれません。これくらいの気温になると重要なのはとにかく寝袋の厚みです
たまに安い寝袋で厳寒期用なんて書いてある奴がありますが、あれはペラッペラで見るからに薄くてめちゃくちゃ寒いです
馬鹿でかくて羽毛が多く収納時にもあまり小さくならない、もしくは空気をふんだんに取り込む高機能タイプが必要になります
とにかく厚みがあって畳んでもあまりコンパクトにならないタイプは暖かい割に値段が安くコスパが高いです
コールマンの様なアウトドアメーカー寝袋はあまり小さくならないのがネックですが、車中泊であれば気にならないのでオススメです。逆に登山用のやつはコンパクトで小さい割に暖かいですが、その分高価です
なんども言いますが、なぜ登山用の寝袋は高いのかというと、コンパクトで軽いことが求められるからです。そのために多くの空気を取り込めるダウンをふんだんに使います。ダウンは確かに軽くて暖かいのですがなにせ高いです
ですから車中泊用には大きくてかさばるタイプの寝袋の方が値段も安くてオススメです
足を重点的に
実際に寒い場所で寝袋に入って寝てるとわかるんですが、寒いのは足です
頭はニット帽などで対処することはできるんですが、足は靴下を重ね着しても寒いものです
冷え性の人はなおさらでしょう
足先が寒いと、それだけで寝つきが悪くなります
そんな時にオススメなのが、ルームシューズです
ルームシューズは本来、テント内で履くスリッパとして使われます
が、これを履いて寝袋に入ると足先が冷えません
寝袋の性能に不安がある人にもオススメできます
Mサイズ 22.5~25.0cm
Lサイズ 25.0~28.0cm
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