2020年4月以降の新車はオートライトが義務化!車中泊ではアイドリングでつきっぱなしに

来年の2020年4月以降(※)に販売する乗用車は、ヘッドライト(ロービーム)のオートライト化が義務化されます
(※ 継続生産車は2021年10月以降)
なぜオートライトを義務化するのか、そのデメリットは?
車中泊ではどうなるのでしょうか
なぜ義務化するのか
自動車の事故が最も多いのは、夕暮れ時の薄暗くなり始める時間帯であることが調査によって分かっています
その時間帯にヘッドライトを点灯させると事故を減少させる効果がありますが、現状では手動による点灯操作が必要な車が多く、その点灯タイミングは運転者の判断になっています
オートライトが標準装備されている車でさえ、その点灯タイミングにはメーカーごとに差があります
JAFが調査したところ、トヨタ・日産・ホンダ・ベンツ・アウディでは最大38分の点灯タイミングの差があることが確認されています
ちなみに、最も早いのがアウディA4、最も遅いのがホンダレジェンドでした
つまり、
「一定の暗さになったら自動点灯することにすれば、事故が減らせるよね」
ということです
欧州車はかなり前から義務化されていましたが、日本はかなり遅れて追随する形になっています
悪天候時の事故も軽減できる?

「ヘッドライトは夜になったらつけるものだ」
という間違った考え方をしてる人が多く、台風や雪などの悪天候で前方がよく見えない時でもヘッドライトを点灯させない人がとても多いです
オートライトが義務化されると、仮に朝であっても照度が落ちると自動点灯しますから、悪天候で点灯する車が増え、事故の減少が期待されます
点灯する基準

1000ルクス以下の暗さになったら2秒以内に点灯するという基準が国土交通省によって決められています
「ルクス」というのは明るさを示す単位で、1000ルクスは「少し薄暗い室内」程度の明るさです
これは外で運転をしてる人にとっては、
「おや?少し暗くなってきたかな?」と感じる程度の暗さです
ほとんどの人はまだまだヘッドライトを点灯させていない時間帯です
反対に7000ルクス以上の明るさになったら、自動消灯します
今乗ってる車や中古車は影響なし
今お乗りの車や、2020年4月以前に生産された中古車であれば影響はありません
ただし、安全を考えたらオートライトが義務化された車と同じタイミングで点灯させた方が良いでしょう
デメリット
車中泊時にヘッドライトを消せなくなる

基本的に車中泊の時にはエンジンを切る事が求められますが、暑さや寒さでアイドリングしないとどうしようもない時もあります
そんな時にエンジンをかけるとオートライトによってヘッドライトが自動点灯してしまいます
「そんなの消せばいいじゃん」
と思うかもしれませんが、オートライトが義務化された車にはヘッドライトをオフにするスイッチがありません
なぜなら国土交通省によって、
「自動点灯に係る機能については、手動による解除ができないものでなければならない」
と規定されているからです
つまりオートライトが義務化された車にはヘッドライトをオフにするスイッチが無く、
夜の車中泊中にアイドリングしていると、ヘッドライトは点きっぱなしになります
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