ゴルフとポロの間には超えられない大きな壁がある?【VW】
世界のコンパクトカーの基準(ベンチマーク)と言われるフォルクスワーゲン(VW)ゴルフ
日本では輸入車の中でも1、2を争うほど売れるモデルです
しかし、最近のゴルフはサイズの大型化が進んでいます
「買い換えたいけど駐車場のサイズには合わなくなってきてしまい、ゴルフからポロに乗り換える」
という方も多いのではないでしょうか
今回は、VWのゴルフとポロを徹底比較し、あなたにとってどちらが本当に合った車なのかを教えます
ゴルフは国内で最も売れてる輸入車
まずは、日本国内において過去9年間で最も売れた輸入車一覧をご覧ください
1位 | 2位 | 3位 | |
---|---|---|---|
2018年 | BMW ミニ | VW ゴルフ | ベンツ Cクラス |
2017年 | BMW ミニ | VW ゴルフ | ベンツ Cクラス |
2016年 | BMW ミニ | VW ゴルフ | ベンツ Cクラス |
2015年 | VW ゴルフ | BMW ミニ | ベンツ Cクラス |
2014年 | VW ゴルフ | ベンツ Cクラス | BMW ミニ |
2013年 | VW ゴルフ | BMW 3シリーズ | BMW ミニ |
2012年 | VW ゴルフ | BMW ミニ | ベンツ Cクラス |
2011年 | VW ゴルフ | VW ポロ | BMW ミニ |
2010年 | VW ゴルフ | BMW 3シリーズ | BMW ミニ |
(※jaiaの「外国メーカー車モデル別新車登録台数順位の推移」からの数値を参考)
ここ3年ほどはBMW ミニが1位となっていますが、2010年〜2015年の6年間はVW ゴルフが最も売れていました
また、ここ3年を見ても1位はミニに明け渡してもゴルフはしっかりと2位にはつけています
ちなみに表には載せてませんが、2006年から2009年の間でもゴルフは1位になっています
この表を見るとわかることは、こんなとこでしょうか
- ここ3年間はミニ、ゴルフ、Cクラスのトップ3が不動
- ほとんど「VW ゴルフ」「BMW ミニ」「ベンツ Cクラス」の実質的に3台によるランキング争い
- ポロはトップ3には1回しか入ってない。常にランキング4位から9位あたり
ここ3年間で不動のトップ3の車について、詳しくてみましょう
BMW ミニ
全長 4,000mm
全幅 1,725mm
排気量 1.2L〜
価格 238万円〜
(※MINI 5 DOOR)
VW ゴルフ
全長 4,255mm
全幅 1,800mm
排気量 1.2L〜
価格 254万円〜
(※TSI トレンドライン)
メルセデスベンツ Cクラス
全長 4,690mm
全幅 1,810mm
排気量 1.6L〜
価格 455万円〜
偶然かどうかはわかりませんが、こうやってみてみると、ボディサイズと価格が1位から3位まで綺麗に2018年の売り上げ順になっていますね
やはりボディサイズが小さくて値段の安い車から順に売れてるみたいです
ゴルフがミニに抜かれたのはボディーサイズが原因?
日本国内では2015年まで好調に売れていたゴルフが、2016年からミニに1位の座を奪われたのは、ひとえにボディーサイズの違いが挙げられると思います
ゴルフは初期型こそ全長 3,725 mm 全幅 1,610 mmという、今見ればかなりコンパクトなサイズでデビューしました
しかし、モデルチェンジをするたびに大型化し、最新のゴルフ7.5ではついに全幅が1,800mmを超えています
その点、ミニは最新の現行型でも全幅は1,725mmと1ランク小さいです
日本の道路事情では全幅1,800mmが使いやすさの点において、大きな分岐点と言えると思います
「今まで古いゴルフに乗っていて、そろそろ新車に乗り換えようと思ったけどゴルフは大きくなってしまった。だからミニに乗り換えた」、
という人も多いのではないでしょうか
古いゴルフに乗っていて、乗り換え先としてゴルフにするかポロにするか悩んでいる方もいらっしゃると思います
ゴルフ VS ポロ
それでは話を元に戻しまして、「ゴルフ VS ポロ」で優れているポイントの違いをそれぞれ見ていきたいと思います
車体価格、ボディーサイズはポロの勝ち
ゴルフ
車体価格 254万円
全長 4,265mm
全幅 1,800mm
排気量 1.2L
(※TSI トレンドライン)
ポロ
車体価格 212万円
全長 4,060mm
全幅 1,750mm
排気量 1.0L
(※TSI トレンドライン)
比較
ポロの方が
・車体価格は42万円安い
・全長は205mm短い
・全幅は50mm短い
という結果になります
さらに排気量もポロは1.0Lなので、自動車税もゴルフより1クラス(年額5000円)安くなります
ボディーサイズは全幅では50mmの違いとなっていて、あんまり大したことなさそうですが、狭い4m道路で対向車とすれ違う時は大きな違いを感じるでしょう
燃費は引き分け?
ゴルフ
JC08モード燃費 19.1km/L
ポロ
JC08モード燃費 19.1km/L
比較
なんとカタログ燃費は全く同じです
ゴルフは排気量1.2Lで車両重量が1240kgあるのに対し、ポロは排気量1Lで車両重量1160kgです
ちなみにベースグレードである「TSI トレンドライン」ではゴルフもポロも気筒休止機能は付いてません
普通に考えたらゴルフの方が燃費が悪くなるはずです
e燃費でも調べてみましたが、ゴルフとポロに大きな差は見つけられませんでした
実際にはポロの方が燃費が良さそうに思いますが、ここは引き分けとします
装備面ではゴルフの勝ち
予防安全やオプションの装備において、ゴルフとポロは大きな差があります
LEDヘッドライト
夜見やすいLEDヘッドライトは、ゴルフはトレンドラインの1つ上のコンフォートラインからオプションで選択できますが、ポロはハイラインから
LEDやディスチャージ系のヘッドライトを経験された方ならわかると思いますが、ハロゲンは夜暗くてとても見にくいです
一度経験してしまうと元には戻れない装備の1つだと思います
パーキングブレーキ
停車時に使用するパーキングブレーキですが、
ゴルフは電動
ポロは手動(ハンドブレーキ)です
「そんなところは別にどっちだっていいよ」
と思われるかもしれませんが、この違いがACCで大きく差が出ます
ACC(アダプティブクルーズコントロール)
運転支援として絶大な威力をはっきするACCですが、
ゴルフは1番下のグレードであるトレンドラインからオプションで選択できますが、ポロはコンフォートラインからです
実はゴルフとポロではACCにおいて大きな違いがあります
ポロは全車速追従機能付、つまりACCで自動停車した時に保持できるのは2秒までです
2秒以上経過すると、勝手にクリープで発信してしまうのでブレーキを踏まないといけないんです
一方ゴルフは、いちいちブレーキを踏む必要がありません
この違いの原因が、先ほど紹介したパーキングブレーキの違いから来ています
ゴルフは電動なので自動停車した場合でもそのまま車がブレーキをかけ続けられますが、ポロは手動なのでブレーキを車が保持できません
なのでポロは街中だと、ACCをつけていてもいちいち前の車が止まるたびにブレーキを踏まないといけなくなります
一方のゴルフは足をブレーキペダルから離したままで良いのでとても楽です
そのほか、ここでは紹介しきれませんが、カタログを見比べてみると、
ゴルフとポロはかなり多くの面でオプション装備に差が設けられていることがわかります
乗り心地もゴルフの勝ち
ポロは高速道路などの高速域では安定した走行ができますが、街中などの比較的低速な場面では割と突き上げ感を感じます
ゴルフと乗り比べると明らかな違いを感じます
ゴルフはポロよりもどっしりとした重量感で、低速でも高速でも同じ安定感を感じられます
一方、軽快感ではポロに軍配が上がります
ゴルフとポロの車両重量以上に、ポロは車全体の軽さを感じます
ハンドルを切った時の車の動きもポロの方が軽い感じがします
短距離しか乗らないのであればポロでも良いと思います
しかし、長距離を乗る機会が多いのならばゴルフ一択と言っても良いでしょう
ポロは明らかにデチューンされてる?
ポロはボディーサイズこそ、現行のゴルフよりは小さいです
しかし、今やポロのボディーサイズは、4代目ゴルフとほぼ同じです
であるならば、ポロはもっと良い車に仕上がっていてもおかしくないはずなのに、ゴルフを超えないようにあらゆる方向からデチューンされている感が、車全体からひしひしと伝わってきます
オプション装備の明らかな違いから見ても、
「フォルクスワーゲンはゴルフを1番売りたいのでは?」
という意思を感じてしまいます
少なくともゴルフとポロを乗り比べてみるとそんな感想を抱かずにはいられません
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