自動運転のレベルとは?スマホを見れるのはレベルいくつから?

2019年11月2日自動運転

自動車メーカーやサプライヤーを中心に急激に進む自動運転の開発。
東京では2020年の東京オリンピックまでに自動運転の実用化を目指しています。
その自動運転について自動車メーカーの人や、モータージャーナリストはしきりに「レベル」の話をします。そこで今回はわかっているようで実はよく知らない自動運転のレベルについて紹介します。

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国交省による定義

国土交通省は自動運転のレベルについて、このように定義しています。

運転主体はドライバー(人間)

レベル0

いかなる運転支援機能も搭載されていない状態。
つい最近まではこのレベル0が普通でした。

レベル1

システムが車の前後、もしくは左右いずれかの車両制御を行う状態。
前後というのは加減速、左右はハンドルによる左右移動のことです。
例えば自動ブレーキ(前後方向の制御)やACC(前後方向の制御)、LKAS(左右方向の制御)などです。
これらの機能はここ最近の車では当然に装備される機能になってきました。

ACCなどの前後方向の制御を車に任せられると、足をペダルから離せるフットオフの状態になります。

ACC…Adaptive Cruise Control(アダプティブクルーズコントロール)
LKAS…Lane Keep Assist System(レーンキープアシストシステム)

レベル2

特定の条件の下で、前後と左右の車両制御をシステムが行う状態。
アクセルやブレーキペダルの操作に加えて、ハンドルもシステムが操作をするので、人間は一切の操作をする必要がなくなりますが、あくまでレベル2の運転主体は人間のため、前方を絶えず監視する義務があります。当然、全ての操作を車がやってくれるからといって、スマホを見ることはできません。
事故が起こった時の責任もドライバーになります。

特定の条件とは、現在は自動車メーカーによって定義が異なっていて、
BMWでは高速道路上で時速60km以下という制限があります。
今年の秋頃に発売する日産スカイラインでは、特定の高速道路という制限はありますが、速度に制限はありません。

運転主体はシステム

レベル3

レベル3以上になると、運転主体は初めてシステム側になります。
特定の状況下において、全ての運転制御をシステムが行いますが、システムが対応しきれなくなった場合は一定感覚の時間をあけてシステムはドライバー(人間)に運転を移譲します。

日本は、このレベル3(高速道路などの一定の条件の下での自動運転)を2020年までに実現することを目標としています。

レベル4

レベル3はシステムに対応できなくなった時はドライバーに運転を移譲する事になっていますが、
このレベル4は特定の条件下において、全ての運転をシステムが行います。
特定の条件下においてはシステムが全ての操作を行うため、無人での運転も可能になります。

日本は限定された地域での無人自動運転サービスを2020年までに、高速道路での完全自動運転を2025年までにそれぞれ実現する目標を掲げています。

レベル5

ここからは特定の条件下という制限がなくなり、常にシステムが車の運転制御を行います。
下道であっても高速道路であっても、どのような速度でも。

スマホが見れるのはレベル3から

自動運転によって運転手がサブタスク(スマホや新聞を読む)をすることが許されるのはレベル3からになります。レベル2では運転手が前方を監視する義務がありますので、いくらシステムが車の制御をしていてもスマホを見ることはできません。レベル3になると運転主体がシステムになりますのでスマホを見ることは可能です。ただし、レベル3、4は特定条件下での自動運転になりますから、その特定条件下の自動運転時のみスマホを見ることが可能になります。つまり、レベル3、4であっても例えば自動運転ができない下道ではスマホを見ることはできません。

レベル3は実現不可能?

ドイツの巨大なサプライヤー(自動車メーカーに部品を収める会社)であるコンチネンタルは、「レベル3の自動運転車が普及する未来は当分来ない」と断言しています。

また、トラックなどに自動運転技術の開発を進めている三菱ふそうはレベル2のトラックを発表しましたが、レベル3を飛ばしてレベル4の早期実用化を目指しているとのこと。

コンチネンタルや三菱ふそうがレベル3を否定する理由は、システムによる運転が困難になった時にドライバーに移譲するシステムの実現が困難であることや、事故が起きた時の責任の所在が不明確であることが理由となっています。

例えば、高速道路を時速100kmで走行していると、1秒間に車は約27.8m進みます。
システムが運転を続けられなくなった時に、人間に運転を切り替える時間が10秒必要だったとすれば、
システムは約278m先までの道路状況を把握しなければなりません。

空いている高速道路ならまだしも、渋滞路で10秒先のことを予想するのは人間でも不可能に近いでしょう。
人間にできないことをシステムができるわけがありません。

一方でレベル4であればシステムはドライバーに運転を移譲する必要がありませんから、ハードルはグッと下がります。

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