本当の1位はBMWだった?日本カーオブザイヤー2019
今年で40回目となる日本カーオブザイヤーが12月6日に発表されました。
大賞はトヨタ Rav4。
簡単に日本カーオブザイヤーの説明をすると、
60人からなる選考委員が一人25点の持ち点を10台の選ばれた車に割り振ります。
さらにその中でどれか1台には必ず10点をつけなければいけない決まりになっています。
今年1位を獲得したトヨタ Rav4と共に、選ばれなかった他の車についても振り返ってみることにします。
1位 トヨタ Rav4
436点で2位に100点以上の大差をつけて1位になったRav4。
10点をつけた選考委員が28人と約半数近くに及びます。
各選考委員のコメントを見ていると、その理由としては「4WDの車としての性能と価格」を挙げている人が多かった印象です。しっかりSUVとしての悪路走破性を持ってるのに、買いやすい値段設定だったと言うことでしょうか。
Rav4は初代と比べれば大幅に高くなりましたが、それでも260万円から購入できる値段は魅力的です。
「本格SUVが欲しいけど、ランクルは買えない。でもトヨタで手頃な4WDないかなー」な人に受けたんじゃないかと。やっぱり世界で売れまくるランクルを持ってるメーカーと言うのは安心感が違います。
しかも、いわゆる「ぶつからない」プリクラッシュセーフティも装備してますし、とにかくセールス面で死角がありません。
2位 マツダ MAZDA3
旧モデル名「アクセラ」で売っていたMazda3は、328点で2位となりました。
最近のマツダらしい流麗なスタイリングで「ゴルフを超えた」とも言われるその性能はどんなもんなのか気になります。
10点の配点をした選考委員は16人で、その理由としては「スタイリングと性能」を挙げている人が多かった印象です。販売面では苦戦をしているマツダですが、これからに期待を込めて配点している人も多かったのではないでしょうか。
3位 BMW 3シリーズ
2位のmazda3とは約40点差で3位になったBMW 3シリーズです。
この3シリーズは同時に輸入車部門のインポートカーオブザイヤーも受賞しています。
最近のこのセグメントはベンツにしろアウディにしろ、何か方向を見失ってる感が漂う中で、BMWはしっかりとそのコンセプトを保っているように感じます。一貫した「運転して楽しい、ドライバビリティを追求する車作り」は他のメーカーとは一線を画した存在と言えそうです。
4位以降
全て紹介すると長くなるので、4位以降は以下にまとめました。
- 4位 トヨタ カローラ/カローラツーリング(118点)
- 5位 ジャガー I-PACE(109点)
- 6位 ジープ ラングラー(56点)
- 7位 ホンダ N-WGN/N-WGN Custom(54点)
- 8位 メルセデス・ベンツ Aクラス/Aクラス セダン(53点)
- 9位 ニッサン デイズ ミツビシ eKクロス/eKワゴン(35点)
- 10位 ダイハツ タント/タントカスタム(21点)
正直な話、日本カーオブザイヤーの結果が発表される前はトヨタカローラが大賞を受賞すると思っていたので、4位だったのが意外な結果でした。新しくなったとは言え、モータージャーナリストたちにはあまり響かない車だったのでしょうか。
本当の大賞はBMW 3シリーズだった?
今年はトヨタ自動車と言う日本を代表するメーカーが大賞を獲得しましたが、過去2年間の大賞はボルボと言う輸入車メーカーに奪われていました。(2018年がXC40、2017年がXC60)
これは推測ですが、選考委員の頭の中にはなんとなく「今年こそは国産車に大賞をとって欲しい」そう考える人がいたかは定かではありませんが、そんな空気はあったんじゃないでしょうか。
そう考えると、それでもなお300点近い得点で3位を獲得したBMW 3シリーズは、実は相当な実力なのかもしれません。
選考委員にとって10点の配点をつけるということは、大賞をとって欲しいという表れでもあるわけです。
今年、その10点の配点が最も多かったのがRav4とMazda3。
この2台に大賞をとって欲しいという選考委員が多かったことの現れだと言えます。
選考委員の配点表を見るとBMW 3シリーズに10点をつけた委員は実に6人しかいません。
それでも300点近い得点を獲得しているのは、多くの選考委員がうす〜くですが、3点〜7点の配点を確実につけているからです。
「過去2年間は輸入車に大賞を取られちゃったから今年は1位にしたくない、けど性能面で配点しないわけにもいかない」
ちょっと勘ぐり過ぎかもしれませんが、そんな裏事情があったような気がしてなりません。
なんかそんなことを書いてるとRav4の大賞に異論を唱えているようにも見えますが、そんなことはないですよ!Rav4の大賞は納得です。ていうか単純に欲しいです。
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