【冬のバッテリー上がり】端子を外してバッテリーを長持ちさせよう
12月に入り本格的に冬になってきましたが、冬はバッテリーにとって過酷な季節です
実は1年間で最もバッテリーの上がりやすい季節は冬です
「年末は仕事納めで忙しく働いていて、なかなか車に乗る時間がない」
「冬は寒くてどこにも行く気がしない」
なんて人も多いのではないでしょうか
そんな方のためにバッテリー上がりを防ぐ方法をお教えします
バッテリー上がりを防ぐだけでなく、バッテリーの長持ちにも繋がります
バッテリーターミナルをパージ
バッテリーのターミナルを取り外してしまえば、車に乗らない間にバッテリーの電力を消費することはありません
テレビで例えると、コンセントを抜いた状態になります
コンセントを外してしまえばテレビは電気を消費しませんよね?
通常、バッテリーターミナルはボルトでバッテリーの端子を挟み込んでいます
ボルトのサイズは国産車であれば大体10mm、もしくは12mmです
そのサイズのスパナがあれば簡単に取り外しできます
取り外したターミナルは、バッテリーのマイナス端子に触れないようにバッテリーの脇に寄せておきましょう
ちなみに私はターミナルとマイナス端子が接触しないように、ターミナルに厚紙を巻きつけています
こうしておけば、万が一ケーブルが「グルンっ!」と動いて、元のバッテリーに接続していた位置に戻ってしまっても厚紙が絶縁して接触を避けられる、というわけです
取り外す前の注意点
当然ですが、バッテリーターミナルを取り外すと、車の全ての電気が使用できなくなります
車によって後部ドア(リアハッチ)も開かなくなりますし、キーによるドアロックも当然できなくなります
ですから、バッテリーターミナルを取り外す前にまずはボンネットを開けます
次に、全ての車のドアを閉めて、キーでドアロックをかけます
その後、バッテリーターミナルを取り外します
マイナスだけ取り外す
やり方は簡単です
車のバッテリーに繋がっているマイナス端子を取り外しましょう
バッテリーにはプラス端子とマイナス端子にケーブルが接続されていますが、マイナス端子だけを取り外せば大丈夫です
どちらか一方だけを外してしまえば電気は流れないからです
もちろんバッテリーを車から取り外す必要もありません
プラスは外さない!
「どちらか一方だけ外せば良いのならプラスでも良いかな?」
なんて考えるかもしれませんが、プラスは外さないでください!
取り外したターミナルはケーブルなのでぶらんぶらんとしています
車のボディはマイナスでアースされていますから、プラス端子に接続されていたケーブルがボディ部分に少しでも接触すると、電気が流れてショートし、火花が出る危険性があります
なので、片方だけ取り外す場合のターミナルは必ずマイナスと覚えておきましょう
取り付ける時の注意点
車に乗るときには、取り外したバッテリーターミナルを取り付けますが、その時の注意点です
物理キーで解錠
バッテリーが取り外してあるので、スマートキーの場合、電波でドアロックを解除することができません
ですから、リモコンキーに内蔵している物理キーを取り外して、運転席ドアにあるカギ穴に差して解錠します
運転席ドアが開いたらボンネットを開けます
そして取り外したバッテリーのマイナスターミナルを接続します
この時、多少火花が出るので注意しましょう
また、ボルトの閉めすぎにも注意が必要です
バッテリーターミナルのボルトは力一杯回してしまうと、結構簡単にネジ穴がバカになってしまいます
ちょっとだけ暖機
近年、車に暖気は必要ないと言われていますが、しばらく放置していた車には暖気が必要です
バッテリーを接続してすぐにエンジンを始動するのではなく、しばらくの間(5分〜10分程度)放置します
そのあとにエンジンを始動しますが、こちらもすぐに出発するのではなく、しばらくの間(2,3分)暖機しましょう
長期間車を使用していないと、エンジン内のオイルが完全に下がってしまいます
そうすると金属のこすれあう部分にオイル潤滑がない状態になりますから、エンジンのかけ始めは激しく内部が摩耗します
ですから、いきなり走り始めてしまうとエンジンによくありません
電子機器の再設定
バッテリーを取り外すとオーディオの設定や、車にメモリーした内容が消えてしまうので、それらを必要に応じて再設定しましょう
ちなみにオドメーター、トリップメーターなどの重要な機能はリセットされませんからご安心ください
お手軽ツール
いちいち冬になったらバッテリーターミナルを取り外すなんて面倒臭い、という方にはお手軽なツールがあります
「キルスイッチ」
「カットオフ」
と呼ばれるこれらの商品は、バッテリー端子に取り付けることで、ダイヤルを回すだけで接続/解除することができます
最近の車はバッテリーが上がりやすい
車は乗っていなくても、駐車しておくだけで電気を消費しています
ちょうど家電製品の待機電力のようなものです
最近は電波でドアを開けるスマートキーの普及によって、車は常に待機状態にあります
さらにセキュリティ機能なども同時に動いているので昔の車に比べて電気の消費量が多くなっています
その上、アイドリングストップ機能などによりバッテリーは酷使されています
一昔前の車であれば2ヶ月程度放置しても全然大丈夫でしたが、最近の車は2ヶ月放置するとバッテリーが上がってしまう可能性があります
新品の元気なバッテリーであれば完全に上がってしまうことはないかもしれませんが、バッテリーは確実に弱ってしまいます
バッテリーは一度弱ってしまうと基本的に回復することはありません
通常なら4年は使えるバッテリーも、乗らない期間の消耗によって3年程度の短縮してしまうことも考えられます
12月はバッテリー上がりの最盛期
上のグラフはJAFによる月別のバッテリー上がり救援件数を表しています
11月から急激にバッテリー上がりの救援件数が跳ね上がり、12月にはピークを迎えていることがわかります
つまり12月は1年間の中でもっともバッテリー上がりを起こしやすい季節だと言えます
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