初めて運転する人が知っておくべき教習所が教えてくれない事
車の運転免許を取得された方、おめでとうございます
筆記試験は何点でしたか?
教官の人は優しかったですか?
え?・・・縦列駐車が難しかった?
安心してください、日本では縦列駐車なんてする機会はほぼありません
そしていきなりで申し訳ないのですが、教習所で習ったことは一度忘れてください
実際の道路は、教習所で教わった事とは全く違う別のルールが存在します
教習所で勉強したことは、あくまで50年以上前に定められた負の遺産ともいうべき法律上のお話です
この記事は最近、運転免許を取得し、はじめて道路で運転する人を対象にしています
はじめて車を運転する人に知っておいて欲しい実際の運転ルールや、混乱しがちなことをまとめました
事前準備
初心者マークを車に貼り付けて、いざ走り出そうと意気込んでるところで申し訳ないのですが、乗り出す前に事前にやっておくべきことがあります
初心者だけでなく、車に乗りつづけている間はずっと守ってほしい準備内容となっています
1.「ドラポジの調整」
ドラポジとはドライビングポジションの略で、主にシートやハンドルの位置を調整して運転しやすい姿勢をつくることを言います
ドラポジは車を安全に正しく操作する上で欠かせません
ドラポジが悪いと緊急回避ができなかったり、ブレーキを踏んだ時に車の制動距離が伸びたり、長距離では運転疲れの原因にもなります
はっきり言ってしまうと、ドラポジが悪い人はたいてい運転が下手くそです
正しいドラポジを身につけることは、上手な運転をする上でとても重要です
正しいドラポジのやり方はこちらの記事をご覧ください
2.「ミラーの調整」
車にはミラーが3つ付いています
左右のサイドミラーとバックミラーです
左右のサイドミラーは車の車幅感覚を養うのにとても重要です
車の車幅感覚がつかめるようになると、確実に運転が上手くなります
初心者は、対向車とのすれ違いなどで
「壁に車をこすってしまうのでは?」
とヒヤヒヤしますが、それは車幅感覚が無いからです
車の端っこがどこにあるのかが感覚的につかめていないから怖いわけです
ですから、左右のサイドミラーを調整して車と道路の位置を把握できるように調整してください
走行中、たまにサイドミラーで車のボディと道路の位置関係を把握することで徐々に車幅感覚は養えます
3.「タイヤの空気圧チェック」
車は機械の集合体ですから、事前にチェックすべきところは山ほどあります
しかし素人にも簡単に確認できて、かつ重要な要素であるのがタイヤです
特にタイヤの空気は何もしなくても自然に抜けていってしまうので、定期的に確認すべき重要な箇所になります
1ヶ月に1回とか、ガソリンスタンドに寄ったタイミングとかでいいので、定期的に空気圧をチェックする習慣を作ってください
私はガソリンを入れるときに、ガソリンスタンドで必ず空気圧をチェックします
空気圧が少ないとタイヤバーストの危険がありますし、何より燃費が悪化する原因になります
タイヤの指定空気圧は車によっても違いますから、マニュアルなどで確認してください
車を正常な状態に保つのは、使用者であるあなたの義務です
運転開始
それでは実際の道路を走る上での注意点を紹介します
1.「まずは左側の車線を」
初めて車を運転する人は、2車線以上ある道路では必ず左側の車線を走行しましょう
2車線、もしくは3車線の道路では、右側の道路が追い越し用の車線となっています
ですから、初心者は左側の車線を走っていれば、たとえゆっくり走っていたとしても後続車に迷惑をかけることはありません
(遅いのがイヤな後続車は、右側の車線からあなたの車を追い越せば済む話だからです)
2.「交通の流れに合わせた速度で」
教習所では「スピードは制限速度以下で走行する」と教わったと思いますが、あれは忘れてください
実際の道路では、制限速度以下で運転してる車は99%存在しません
大雑把に言ってしまうと、制限速度が時速50kmの国道だったら、実際に流れる車の速度は時速70km程度です
制限速度が時速100kmの高速道路だったら、実際に走る車の速度は110km、120kmであるのは今の日本では当たり前のことです
逆に制限速度以下で走行すると、後続の車に煽られる原因になります
「法律を守って制限速度以下で運転すると後ろから煽られる。が、逆に交通の流れに合わせた速度で走ると今度は警察に捕まる可能性がある」
という矛盾した走りをしなければいけないのが、今の日本の現実です
本来は多少下手くそな運転が許されるのが初心者マークの特権なのですが、今日の日本では余裕のないドライバーが多いのでそんなことは関係なく煽ってくる車がいます
ご注意ください
なので複数の車線がある道路ではなるべく左側を走ることが肝心です
3.「車間距離3秒」
車の運転でとても大切なこと、それは車間距離です
車間距離とは、前を走る車とあなたの車との距離です
「車間距離は運転で一番重要」
だと言っても過言ではありません
車間距離さえちゃんと取れていれば、多くの渋滞や事故を減らせます
また車の燃費も向上します
「車の燃費がカタログと全然違うじゃないか!」とか
「なぜかよく事故ってしまう」
と嘆いているドライバーは、だいたい車間距離が短いのが特徴です
車間距離を短くしていても「百害あって一利」なしです
車間距離の目安は、前の車が通過したポイントから3秒です
車間距離について、詳しくはこちらの記事をご覧ください
4.「矢印式信号機の見方」
教習所では教えてくれないことの一つとして「矢印式信号機」があります
矢印式信号機とは、信号機に矢印がついたタイプで、日本ではかなり多く採用されています
最初の頃は見方がよくわからなくて混乱しますが、簡単に説明しますと、
「基本的には赤信号だけど、矢印の方向だけは進んでいいよ」
という意味になります
右折のみOK
右折用の車線がある交差点で、よく見かけるタイプの信号機です
左折や直進はできませんが、右折のみできます
直進のみOK
これも右左折用の車線がある交差点で見かけるタイプの信号です
右折や左折はダメだけど、直進はOKです
左折、直進はOK
ここまでくればもうお分かりだと思いますが、これは左折と直進がOK、右折がNGとなります
5.「標識の見方」
標識については教習所でも勉強したと思いますが、日本の標識はとにかくわかりずらいものがいっぱいあります
しかも運転手はほとんど一瞬でそう言った難解な標識を解読することが求められますが、もはや謎解きのような標識を一瞬で判断できる人はほとんどいません
しかし警察はそんな間違いにも容赦しません
「違反は違反だから」
と冷たく違反切符を切ってきます
警察に取り締まりを受けないように、改めて標識について復習しましょう
6.「早めのライト点灯」
夕方を過ぎて周りが暗くなってきたと思ったら、迷わずヘッドライトを点灯しましょう
「周りの車がまだつけてないから・・・」
と遠慮する必要はありません
ヘッドライトはあなたが周りの景色を見やすくするためだけの装置ではありません
重要なことは、周りの車や歩行者にあなたの車を認識してもらうことです
交通事故が最も多く発生する時間帯は、夕方であることが調査結果からわかっています
ヘッドライトをつけてさえいれば、防げる事故もあります
最近の車はオートライトが標準で装備されている場合が多いですが、日本車は点灯のタイミングが遅い傾向にあります
「暗くなってきたかな?」
と思ったら迷わずヘッドライトを点灯しましょう
7.「高速料金の払い方」
初めて高速道路を走る上で迷うのが料金所です
高速料金の払い方は、現金とETCで支払う場所が異なります
現金の場合
現金で支払う場合は、必ず一般と書かれているレーンに入ってください
「一般」の下に信号機のようなものがありますが、たまに信号が赤になってることがあります
そういう時は、だいたいレーンが閉鎖されているか、支払いに戸惑ってるドライバーがいるので青の信号がついてる違うレーンに行きましょう
ETCの場合
ETCで支払う場合は「ETC専用」と書かれたレーンに入ります
実はETCの場合は「一般」でも通過できるんですが、ETCカードを取り出して料金所のおじさんに渡す手間と時間がかかりますから「一般」に入る意味はありません
8.「セルフ式ガソリンの入れ方」
ガソリンスタンドでのガソリンの入れ方も教習所では教えてくれないことの一つです
昔ながらの店員さんが入れてくれるタイプのスタンドならいいのですが、セルフ式では自分で給油する必要があるので戸惑いがちです
その車に入れる燃料のタイプは、ほとんどが給油口の蓋に書いてあります
ここでは重要なポイントだけかいつまんで説明します
無鉛ガソリン指定車には「レギュラー」ガソリン
無鉛ガソリンが指定されてるエンジンの車には「レギュラー」ガソリンを入れます
レギュラーガソリンはノズルの取っ手が赤色をしています
多くのガソリンエンジンの日本車は、このレギュラーガソリンになります
軽自動車も基本的にレギュラーガソリンです
給油口の蓋に「無鉛ガソリン」と指定が書いてあります
ハイオク指定の車にレギュラーガソリンを入れてもすぐには問題ありませんが、長期的にはエンジンの調子が悪くなる可能性が高いです
プレミアムカーには「ハイオク」
ハイオク指定の車には「ハイオク」ガソリンを入れます
ハイオクガソリンは、ノズルの取っ手が黄色です
ほとんどの輸入車などは、このハイオクが指定されています
日本車でも逆輸入車や高性能な車だとハイオクだったりします
給油口の蓋に「無鉛プレミアム」と指定されてる車です
「シナジーF1」や「スーパーマグナム」など、ハイオクはガソリンスタンドによって微妙に名称が異なります
レギュラーガソリンが指定されてる車にハイオクを入れても問題ありませんが、特に意味はありません(高いだけです)
ディーゼルエンジンには「軽油」
ディーゼルエンジンの車には「軽油」を入れます
軽油はノズルの取ってが緑色をしています
軽油と書いてありますが、軽自動車に入れてはいけません
(ディーゼルエンジンの軽自動車ならいいのですが、そんな市販車は存在しません)
給油口の蓋には「軽油」「ディーゼル」と書かれてる車です
注意点
1.「運転するのが怖い」は正常
初めて車を教習所以外で運転する時って、とても緊張しますよね
でもそれは正常です
車って本来は、ドキドキしながら「大丈夫かな?」と、色々心配しながら操作する機械なはずです
「ブレーキ、ちゃんと止まるかな?」
「あの人、飛び出してこないかな?」
といった具合に。
重量が1トン以上ある機械が、人のすぐ横を通過するんだから当然です
ところが、運転に慣れてしまうといつしか、
「大丈夫だろう」という楽観的な運転になってしまい、最初は気にしていたことも気にしなくなってしまいます
こういう時に事故は起きます
いつまでも、最初の「怖い」という気持ちは持ち続けてください
2.無理に修正しようとしない
車を運転してると、道を間違えてしまうことがあります
しかし、間違いに気づいてから無理に曲がろうとすると事故の元なのでやめましょう
例えば「本当は右に曲がるはずなのに、直進してしまった」と言った場合です
直進した先の方から無理に曲がるのではなく、その道路は直進してしまい、次の交差点で右に曲がっていけば目的地にたどり着けます
大体の道は繋がってますから、1個や2個曲がる道を間違えるくらいほとんどの場合で問題ありません
私の知り合いで高速道路で間違った分岐の道に進んでしまい(30mくらい)、そこからバックで戻った人がいます(非常に危険です)
3.急いで割り込もうとしない
道路に面したお店などから道路に合流するとき、急いで割り込むことはせず、落ち着いて車が通り過ぎるのを確認してから合流しましょう
急いで合流するのは危険ですし、アクセルを目一杯踏み込むと燃費が悪くなります
4.爆音で音楽をかけない
車内で音楽をかけてノリノリで運転したい気持ちはわかります
しかし最近の車は静粛性が高いため、大きな音で音楽をかけると外部の音がほとんど聞こえなくなります
そういう時に限って救急車がサイレンを鳴らして赤信号の交差点を通過したりしますから、注意が必要です
高速道路や峠道を淡々と走る時なんかはまだいいのですが、街中だと運転に重要な外部からの音情報を逃す恐れがあります
ラジオや音楽の音量は、控えめにしておきましょう
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